バカラ　パルメ タンブラーグラス

今回お買取したお品物はバカラで、パルメシリーズのタンブラーグラスです。
バカラは、フランスにあるラグジュアリークリスタルブランドとして世界中で広く知られていますが、もともとは1764年に経済復興のために、ルイ15世の許可を受けてガラス工場として創立されました。
後にエメ・ガブリエル・ダルティーグという実業家が買収しており、それ以降は高級クリスタルブランドへと変身すると、パリ国民博覧会にてカット技術の精巧さに注目が集まり、金賞を受賞しています。
この受賞がきっかけとなり、ルイ18世をはじめ、世界中の王侯貴族に愛されるようになりました。
「最良の素材と最高の技術を受け継ぐ」をスローガンにしているバカラのクリスタルガラスは、「王者のクリスタル」「光の芸術」などと呼ばれ、現在でも世界中のファンが様々な趣向で楽しんでいます。

そんなバカラは、品質の高さに定評がありますが、それには納得のいかない製品を世に送り出さないという、こだわりを持っているからで、消費者の手に渡るのは、全体の6割から7割ほどで、残りの3割は、破棄されています。
また、バカラのクリスタルガラスが1つの製品になるまでに50～60の工程あるといわれている他、光と反射を計算した数千にも及ぶといわれているカット技術が認められ、日本の人間国宝に相当するといわれている、フランスのMOF(国家最優秀職人賞)受賞者を50人以上輩出しています。
今回はそんなバカラのパルメシリーズの買取となりましたが、パルメシリーズは楽園に住む想像上の鳥がモチーフとなっているフランスの代表的なパターンです。
また、お買取したバカラのパルメは、外箱付きで傷や割れも無く、底部のカットで光の屈折を楽しめる素敵なお品物でした。